name: story-pattern-inner-conflict description: 物語YOUTUBE台本 - 内なる葛藤型パターン。主人公が「助けたくない」という本音と戦った末に動く。その迷いこそが感動の核になる。 version: "1.0.0" author: TAISUN triggers: - "内なる葛藤型" - "葛藤型ストーリー" - "story-inner-conflict" - "迷いながら助けるパターン" allowed-tools: Read, Write, Edit, Bash
story-pattern-inner-conflict
物語YOUTUBE台本パターン①「内なる葛藤型」
このパターンが解決する問題
A型テンプレートの最大の弱点:「主人公が一切迷わず善行をする」ことで聖人化し、視聴者が感情移入できなくなる。
100点に必要な核心:
「助けたくない」という本音をもつ普通の人間が、それでも動いてしまった——その「それでも」の重さが感動の源泉。
パターン構造(全9幕)
幕1:冒頭フック(侮辱・衝撃の一言から始める)
- 必須形式:加害者の最もひどいセリフを冒頭に置く
- 視聴者の怒りを最初に点火し、物語に引き込む
- 例:「お前みたいな底辺が、なんでここにいるんだ」
幕2:主人公の「疲弊と本音」を先に見せる
- 善人である前に「限界の人間」として描写する
- 必須要素:
- 具体的な数字で貧困を示す(残高・時給・睡眠時間)
- 弱さの描写(一人で泣く・誰かを羨む・やめたいと思う瞬間)
- 「自分のことで精一杯」という状態を確立する
- 例:「今月の残高は3,200円。バイトが終わったら、また3時間だけ眠る」
幕3:屈辱①(制度・組織による冷たい拒絶)
- 重要:悪役個人ではなく「システムの冷たさ」として描く
- 担当者は悪人ではない。ただ「規則通り」に動いているだけ
- その事務的な冷たさが、人格的な悪意より深く刺さる
- 例:「申し訳ございませんが、規定上これ以上はお受けできません」と丁寧な口調で致命的なことを言う人物
幕4:善行の機会が訪れる——「助けない選択肢」を先に提示する(核心)
- これがこのパターンの心臓部
- 善行の対象となる人物が現れたとき、主人公はまず**「今の自分には関係ない」と思う**
- その思考を読者に見せる(内心の独白、または行動の一瞬の停止)
- その後に「やめよう」「今日は無理だ」「自分だって大変なのに」という本音が来る
必須シーン構成:
[機会の出現]
→ 主人公、一度は目を逸らす or 通り過ぎようとする
→ 心の中で「理由」を探す(自分への言い訳)
→ それでも足が止まる(理性ではなく身体の反応)
→ 考える前に動いている自分に、後から気づく
→ 「なんで私が」という小さな後悔と、「でも」という小さな確信が同時にある
NGパターン(絶対に書かない):
- 迷いなく即座に善行する
- 「笑いながら」渡す
- 全財産を渡した後に晴れやかになる(貧困の現実を無視)
OKパターン:
- 渡した後に「陸、ごめん」と心の中で思う
- 財布を開けた手が一瞬止まる
- 渡してから「よかったのか」という疑問が残る
幕5:屈辱②③(善行の直後に追い打ちが来る)
- 善行のコストを具体的に示す
- 主人公が「あのとき助けなければ」と思いかける瞬間を入れる
- しかし:その思考自体を後悔する(「そんなことを考える自分が嫌だ」)
幕6:最絶望ポイント(主人公が初めて「諦め」に近づく)
- ここで初めて、主人公がひび割れる
- 「大丈夫」と言えなくなる瞬間
- 重要:解決の見通しが全くない状態を徹底的に描く
- 藁を掴む行動(闇金・誰かへの頼み込みなど)が頭をよぎる描写もリアルさを増す
幕7:ツイスト(予測不能な角度から)
伏線の出し方:
- 1回のみ、目立たない形で埋め込む
- 「これが伏線だ」とわかるシグナルを複数置かない
- 例:老人の指輪ではなく、老人が発した「業界用語の一言」など
ツイスト直前に「主人公の小さな選択」を入れる:
- 最絶望の状態で、もう一度だけ小さな善行をする(意識せず)
- これがツイストの「受け取る資格」を証明する場面になる
幕8:制裁(加害者への報い)
- 制裁は「派手」である必要はない
- 最も効果的な制裁:加害者が「自分が何をしたのか」を理解する瞬間
- 怒鳴られる・暴力より「静かな事実の突きつけ」が現代視聴者に刺さる
- 例:解雇の電話ではなく、「藤原様が…」と聞いた瞬間の沈黙の3秒間
幕9:恩送り(最低でも400字・丁寧に書く)
- 最も時間をかけて書く幕
- 主人公が「渡す側」になる瞬間の内面を詳しく描く
- 躊躇する瞬間(「また迷っている自分」)
- それでも動く(「また、考える前に手が動いた」)
- 相手の反応より、主人公の「静かな確信」を描いて終わる
- NGエンディング:「それだけのことだった」(物語を小さくする)
- OKエンディング:主人公が次の一歩を踏み出す具体的な行動で終わる
キャラクター設計の必須ルール
主人公
- 1つの「弱さ」を必ず持たせる(怒りっぽい・あきらめが早い・嫉妬する など)
- 善行は「その弱さを持ったまま」行う
- 弱さがあるからこそ、善行が輝く
拮抗役(旧:悪役)
- 「規則の人」として描く:悪意はあっても、組織の論理で動いている
- セリフに「社内規定では」「上からの指示で」を含める
- 一瞬だけ「人間らしい一面」を見せる(それが後の制裁を複雑にする)
恩人(ツイストの人物)
- 遅れて登場する理由を持たせる(「なぜすぐ助けなかったか」を説明する)
- 全てを解決するのではなく、「扉を開ける」だけにとどめる
- 残りは主人公自身が歩く
リアリティ・チェックリスト
生成前に以下を確認すること:
- 主人公の貧困描写に具体的な数字があるか(金額・時間・距離)
- 善行シーンで「迷い」が最低3行あるか
- 悪役が「規則の人」として描かれているか(純粋な悪意だけではないか)
- 奨学金・支援金の金額は現実的か(月3〜8万円が相場)
- 法的に不可能なことを描いていないか(鍵の無断交換など)
- 陸(子供キャラ)のセリフが実際の年齢相応か
- ツイストの伏線は1回のみか(複数のシグナルを置いていないか)
- 恩送りシーンが400字以上あるか
- エンディングで「物語を小さくする一言」を使っていないか
使用方法
このスキルを使うとき:
/story-pattern-inner-conflict テーマ:[テーマ] 主人公:[主人公設定] 舞台:[舞台設定]
例:
/story-pattern-inner-conflict
テーマ: 深夜の病院で倒れた患者を介抱した派遣清掃員
主人公: 40代男性・元大企業社員・リストラ後に清掃業・息子の学費を抱えている
舞台: 都内総合病院・派遣社員寮・ハローワーク
このスキルを受け取ったAIは、上記9幕構成とリアリティチェックリストに従い、物語YOUTUBE/generate_script.py のOllamaスクリプト生成システムへの入力プロンプトを構築する。