name: thinking-abduction description: アブダクション(仮説形成)を用いた構造化された推論プロトコル。
アブダクション(仮説形成)
核心: 驚くべき事実 → 説明仮説 → 検証
帰納法との違い
- 帰納: 「全ての観測された物体は落下する」→ 一般化
- アブダクション: 「引力が働いている」→ 見えない因果まで推論
アブダクションは**なぜ?に答える。帰納は何が起きているか?**を一般化する。
実行プロトコル
1. [驚きの特定]
予期しない事象を1文で記述する
例: 「本番環境でのみAPIが500エラーを返す」
2. [仮説生成]
説明可能な仮説を3つ列挙する
- 仮説A: 環境変数の設定漏れ
- 仮説B: 本番DBとの接続タイムアウト
- 仮説C: メモリ不足によるクラッシュ
3. [予測導出](演繹的思考を併用)
各仮説が正しい場合に観測されるべき兆候を導く
- 仮説Aが正 → ログに「undefined」が出る
- 仮説Bが正 → 接続エラーがログに記録される
- 仮説Cが正 → OOMKilledのシグナルが出る
4. [検証設計]
最小の実験で確認する方法を決定する
例: まずログを確認、次にメトリクスを確認
5. [検証実行](帰納的思考を併用)
観測結果を仮説と照合し、最尤仮説を特定する
出力テンプレート
## アブダクション分析
### 驚きの事実
[予期しない事象を1文で]
### 仮説
| # | 仮説 | 予測される兆候 | 検証方法 |
|---|------|--------------|---------|
| A | ... | ... | ... |
| B | ... | ... | ... |
| C | ... | ... | ... |
### 検証結果
- 観測された兆候: [実際に確認したこと]
- 採用する仮説: [最も説明力が高い仮説]
- 棄却する仮説: [矛盾した仮説とその理由]
### 結論
[原因と次のアクション]
併用パターン
| 併用する思考法 | 役割 |
|---|---|
| 演繹的思考 | 仮説から予測を導出する |
| 帰納的思考 | 観測データから仮説を検証する |
| メタ思考 | 仮説生成の視点を広げる |
アンチパターン
| やりがち | 問題 | 対策 |
|---|---|---|
| 仮説を1つに絞り込む | 確証バイアスに陥る | 必ず3つ以上の仮説を立てる |
| 検証せず仮説を採用 | 間違った原因を修正してしまう | 必ず予測と観測を照合する |
| 仮説と予測を混同 | 検証不能になる | 「もし〜なら〜が観測される」形式で書く |